エメラルド・婚約指輪(製作工程付き)
こちらのリングはフルオーダーで作らせていただきましたエメラルドとダイヤモンドのエンゲージリングです。
突然ですが、皆さんは『手作りジュエリー』と言われても実際にどうやって作るか想像できますか?
今回はこのリングをモデルに、手作りリングが出来るまでを写真に撮りましたので説明したいと思います。(モデル:師匠=父親)写真とるのが僕しかいないので(笑)
先ずはお客様との念入りに打ち合わせ、デザインが決まったら製作開始です。
お相手様が5月生まれということでエメラルドを使用したいというご要望がありました。
これはプラチナの塊です。
角棒や板がありますね。
これらを必要に応じて切る・たたく・擦るなどで造形していきます。
切った金属(プラチナ)をカナヅチでたたいて伸ばしているところです。
金属は火で熱を加えると変形させやすくなるのでその状態で叩いたり曲げたりします。
そうやって変形させてるうちにまた固くなるのでそうしたらまた火で熱し、また叩き・・・の繰り返しで思いどうりの形に成形していきます。
熱い鉄から包丁や刀を作っているところを想像できますでしょうか。
そこまで大掛かりではありませんが、要領は一緒です。
そうして造形した物を、今度はヤスリ等で整形にしていきます。
写真のようにすり板に物をあてながら削って整えていきます。
すべてのパーツをこれらの繰り返しによって作り、できたパーツを組み合わせて溶接していきます。
繫ぎ目やパーツどうしの接合は『ろう材』という金属同士を接合する専用の金属を溶かしてくっつけます。(ろう付けといいます)
そうして出来上がったのがこちら。石が入ってない状態を空枠といいます。
次は石を入れて石留めをしていきます。
これは石を留めてるところです。
接着剤で石を留めることはジュエリーでは基本ありません。爪とよばれるパーツでしっかり固定してやります。
(※パール(真珠)は接着剤を使用します)
余談ですが、ジュエリー職人にはいくつかの専門家がいます。
◆形を作る(造形)=かざり職人
◆石を留める=石留め職人
◆仕上げをする=仕上げ職人
◆石を研磨する=研磨職人
◆原型から複数同じものを作る=鋳造職人
細かく言えばもっとありますが、概ね分けるとこんな感じです。
因みに、うちは「形を作る職人(=かざり職人)」です。
かざり職人は基本的に完成まで一通りこなすことができますが、加工によっては専門家に頼まないとできないものが多くあります。
例えば(彫り留め・パヴェ留め)などは石留め職人の技術です。
そういうときは専門家にお願いするのです。最高の出来栄えの為に。
1つのジュエリーが完成するまでに複数の職人が係わってきれいな品物ができるのですね~
話を戻しまして。
石を留めたら研磨して
完成です。
今回は鍛造(たんぞう)とよばれる地金からの作り方をご紹介しました。
鍛造では基本的に全ての工程を手で行います。
ですのでたとえ同じデザインで作ったとしても同じものは存在しません。
それぞれに個性があり、お客様それぞれの品になるわけです。
現在は様々な作り方がありますがそれはまたあらためてご紹介しましょう。
長文にお付き合いいただき有難う御座いました。
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コメント
ひとつひとつ丁寧に作ってるところ見ると
心がこもってていいよねぇ!
がんばってみんなの願いかなえて作っていってね!
投稿: ゆみっくす | 2006年12月26日 (火) 00時10分
ゆみっくすさん>
どうもありがとうです♪
そして、いつも覗いてくれてホントにありがとう♪
ゆみっくすさんから依頼が来るのを楽しみに待ってます♪
来年も宜しくね!
投稿: むーさん | 2006年12月28日 (木) 23時42分