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6月誕生石~真珠(パール)~

こんにちは。埼玉県さいたま市(大宮・川越)のジュエリームナカタです。

 

6月といえば『ジューン・ブライド』ですね。
この『ジューン・ブライド』の云われはまたあらためてご紹介するとして・・・

よくお客様から6月はジューンブライドだから結婚指輪のオーダーが多いのでしょう、と聞かれますが、実のところ当店ではあまり6月にご結婚のカップルは多くありません。
梅雨時期で蒸し暑く、天候も不安定だったりするからでしょうかね。

ではパールのお話を致しましょう。

 

Birth06pearl

~パール~

象徴:長寿・健康・富 

遠い昔より世界中の人達に『純潔・幸福』の象徴として愛されてきたパール。

発見されたのはおよそ五千年前、当時のペルシャ湾や紅海で採取された貝の中と云われています。

そんな昔から存在し重宝されてきた天然パールは、旧約聖書や新約聖書の中にも話が出てきます。
また、『万葉集』『古事記』『日本書記』などの日本の最古の文献にも頻繁に出てきています。
 
イギリスでは昔から王冠に様々な宝石と共に多数の真珠が使用されています。
イギリスの博物館を訪れるとそれが顕著にわかります。
クレオパトラは美しさを保持するために真珠を酢で溶かして飲んだとか。
中国では秦の始皇帝が不老長寿の薬として、楊貴妃は真珠を粉末にして常用したとか。

日本では、万葉集の文中で「白金も黄金も玉も何かせむ」の「玉」とは『真珠』の事であると言われてます。
また、正倉院の御物の中にも真珠を装飾したものがあります。

 

これらの話に出てくるパールはいずれも「天然真珠」を指しています。
今日(こんにち)の養殖真珠の登場は、1896年に御木本幸吉(みきもとこうきち)氏が世界で始めて真珠の養殖に成功したことから始まります。

当初は半球の真珠から始まりました。
そして、その後真円の真珠の開発へと発展し、それに伴って養殖事業の拡大・普及へと繫がっていくのです。

ジュエリー好きな方や詳しい方なら『御木本(みきもと)』という名字を聞いて、『お!』と思われた方もいるでしょう。
日本の大手ジュエリー企業『ミキモト』の創業者です。
銀座にも立派なお店がありますね。


昔、日本のパールは三重県・英虞(アゴ)湾や愛媛県・宇和海域に多く生息していた『あこや貝』から採取されました。外国産と比較するととても小さなものでした。

真珠という和名について、古来より東洋で『珠』とは海などで産出される円形の玉という意味があり、その中でも美しいものだけが『真珠』と呼ばれていました。

 

現在ではダイヤモンド=宝石の王様真珠=宝石の女王といわれ親しまれています。

 

19世紀末、中国において真珠を天然でなく生きた貝を使って人造することに成功したと言う史実があり、日本では二十世紀の始めにその御木本幸吉氏によって研究が進められ、養殖真珠が確立。

1912年頃ヨーロッパで日本の養殖真珠は真珠とは言えないのではないか、という裁判が起きます。
しかし、イギリスやフランスの著名な学者達の調査・証言に基づきその成分・組成やその他の条件等、何ら天然真珠と変わらないと立証され、以来今日まで日本の特産品として世界中に名を馳せることになったのです。

1919年には正式に商品として発表されました。

 

主な真珠の種類について

・アコヤパール:世界で最も代表的な真珠で、日本では和珠と呼ばれ親しまれています。美しく上品な光沢が特徴でホワイトのほかピンク、グリーン、ブルー、シルバーなどのカラーがありますが、日本では肌を美しくみせてくれるピンク系がとても人気です。

・淡水パール:主にイケチョウ貝から採れる真珠で、琵琶湖や中国の湖水で養殖されています。核がなく中心から真珠層でできています。そのため、さまざまな形の真珠ができます。

・黒蝶パール:クロチョウガイを母貝とした黒、もしくは深い緑や深いグレーの真珠。黒真珠とも言われます。

・白蝶(南洋)パール:最大の真珠貝であるシロチョウガイを母貝としている白蝶真珠。南洋真珠ともいわれていて、水温の高い限られた熱帯の海に生息しています。真珠層が厚く、とても鮮やかなものが多いのが特徴です。


 
真珠を評価する基準には、大きく分けて 

1、巻き
2、照り
3、キズ
4、形
5、大きさ
6、色

の6つがあります。
中でも“巻き”が特に重要な要素といえます。

1“巻き”とは真珠層の厚さのことを言います。
中心の 「核」 を何十にも層になって覆っている部分を真珠層といいます。
基本的にこの「巻き」が厚いほど美しさが増します。
“巻き”だけで品質の良し悪しを決めることは出来ませんが、巻きの薄いものには真珠本来の美しさがありません。

2“照り”、これはつまり(光沢)のことです。
当然照りの良いものは価値が高いです。
照りの良い真珠には自分の顔が映ります。
その中でもより輪郭のはっきり映るものほど照りが良いと言われています。

3“キズ”について、真珠は生きている貝が生み出すものですので無傷のものはめったにありません。
ですから厳密にいうとキズの無さ、というよりはキズの目立たなさで価値が変わるといえます。

4“形”については真円に近いほど高価なのですが、“バロック”と呼ばれるでこぼこした品や、楕円形の“マベ”と言われる半球状のものも、個性があり数多くの人に愛されています。

 

以上6項目評価のトータルでバランスの良いものを選びましょう。

 

あと、真珠は赤に映えます。
真珠に赤が映ると巻きが厚く見えてしまいます。巻きが厚くみえると美しく見えます。

赤色の影響で実際よりも美しいと勘違いして購入するのを避けるため、真珠を買う時は赤系の服は着ない方が良いみたいです。
それと、日中の日差しでも赤みが増して見えるらしく、つまり真珠を買いに行く時は

『赤以外の服を着て午前中に買う!』

がおすすめです。                                       


 

真珠の硬度は2.5~4.5。
石ではないですし、かなり柔らかいです。
また酸にも弱いです。
それ故、取り扱い・お手入れ・保存には以下の注意が必要です。
 
 
・ 他の宝石や貴金属と一緒に保管しない。硬いものと擦れると表面に擦り傷が入り、照り(光沢)がなくなってしまいます。

・炊事、洗濯などの家事(特に水回り)の際はできるだけはずしておく。 洗剤はもちろん、水に浸けるのも真珠には好ましくないので特に指輪などは水に触れる際はなるべく外しましょう。

・ 果物や酢の物を食べる時には汁がつかないようにしましょう。
果物の汁や酢などに触れさせてはいけません。
それらを食べる時には面倒でも外す習慣を身につけましょう。
万が一、酸がついてしまったときにはすぐに乾いた柔らかい布などでふき取ってください。放っておくと変色する場合があります。
あと種類によっては化粧水もNGみたいなので、お化粧の時は念のため外しましょう。

・汗も良くありません。汗も酸なので、使用後はしまう前に必ず乾いた布で拭くよう心掛けましょう。ネックレスの場合、特に留金付近は汗が付着しやすいので念入りに拭きましょう。

・真珠は光にも強くないので明るい場所に保管するのもやめましょう。
直射日光はもちろん、蛍光灯の照明でも長時間当たっていると褪色してしまいます。
必ずケースなどに入れ、光が当たらないように保管しましょう。


最後にネックレスの場合、使用頻度に関わらず繫ぎの糸は時間が経つと劣化して切れやすくなります。
出先で糸が切れたら大事な真珠をばら撒いてしまいます。

このようなことが起きないよう定期的な糸替えで予防しましょう。
目安は3年くらいでしょうか。

最近はワイヤーが主流で、ワイヤーにすると糸より格段に持ちが良いです。

糸替えもお気軽にご用命下さい。

 

パールのジュエリーは、特に女性は冠婚葬祭やお子様の卒業式・入学式などに身に着けられ、永く愛用できます。

手元にひとつは持っておきたい、女性に欠かせないアクセサリーのひとつですね。

 

(ブラックパール&ダイヤリング)

06


 

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