« むーさんの休日 | トップページ | むーさんの徒然日記 »

ジュエリー豆知識17~ホワイトゴールドの定義~

今日は久々に豆知識やろうかと思います。
今日お話するのは『ホワイトゴールド』の定義についてです。

昨今は、貴金属の高騰によりホワイトゴールド(以下WG)の商品の需要がとても伸びています。
プラチナがあまりにも高いために、同じ白系金属であるWGを選択されるケースが増えています。
ここで参考文献の(JJA・JCセミナーの報告書)に基づいてあらためてWGについてご紹介してみましょう。

【ホワイトゴールドの定義】

・ホワイトゴールドとは、本体が白色系の金合金をいう
・メッキの色を以ってホワイトゴールドと称してはならない

>>>
つまり、素材の色自体が白系でないとWGと称してはならないということです。
例えば、イエローゴールドに白いメッキを掛けたようなものをホワイトゴールドと称することは許されないということです。
また、WGは合金(複数の金属を混ぜたもの)として出来上がる金属なので『純ホワイトゴールド』というというものは存在しません。



【ホワイトゴールドの現状と原因】
先に述べた白色系の金合金という定義は、世界的な定義であり今後も変わることはない。しかし、現況市場には黄味の強い素材をWGと称して製品に用いているものがある。

→主な原因
1:ゴールドを白くするための割り金(一緒に混ぜる金属)のひとつに『パラジウム』という金属があるのですが、このパラジウムが高騰してしまい、コストを下げるためにパラジウムの使用が受け入れられなくなった。

2:同じ割り金の主金属に『ニッケル』というものもあるのですが、これはアレルギーに関する影響により使用を忌避するようになったため。

純金をベースに作られる素材なので、どうしても真っ白にはなりません。そこで、黄味の残った素材にロジウムメッキをかけてWGとして市場で販売されているのです。

>>>
多くの方が「WGって、時間が経つと変色してしまいますよね」という原因は、これだったのですね。
つまり、変色ではなくメッキが剥がれて地肌が出たということだったんです。
ということは変色や劣化したわけではなく、価値が下がるわけでもないんです。
現在では当初より黄味は無くなってきたと思います。
割り金の種類によって若干グレーっぽい色をしたWGもありますが、これは“白色系”の範疇であるとされています。

この文章内でずっと“白色”ではなく“白色系”と言ってきた理由がそこにあります。
白色系の金属に美観を目的としたメッキがけは正当とされています。(=WGと認められるということです)
今現在、黄味のあるWGをそのまま活かしたシャンパンゴールドも当店では人気です(16/01/04追記)
1411

プラチナデザイン↓との比較
1411_2
地肌の色を個性として活かしたリングも人気です。
 


ここからはおまけです。以前にもちょっとお話したかもしれませんがお話しておこうと思います。
お店に並んでいるWG商品。
ひと言でWGと言ってもその純度は幾つかに分かれてます。

・WGK18
・WGK14
・WGK10
(刻印表記)

あたりでしょうか。
WGはホワイトゴールドのことです。K○○の表記はゴールドの純度を表してます。 ※ゴールドについてはこちら
ゴールドの含有率が高いほど価値・値段共に高くなります。
ちょっと不親切なお店だと、この純度を何も説明しないまま、ただ「WGの商品でこのお値段はお得ですよ」などと販売しているところもあります。


品質や素材に関係なく純粋にその商品を気に入ったのなら購入することに全く問題はありませんが、ただ安くてこんな良い品物が手に入った♪と思ったなら、意外な落とし穴があるかもしれないので要注意です。

WGのみならず、ジュエリーを購入・検討の際は素材や石について可能な範囲で刻印を見る。またはお店のスタッフに聞く、といったことを行うことをお薦めします。

そんな、ホワイトゴールドに関するお話でした。

【参考文献】
JJA:ホワイトゴールドの定義(H16・10月発表)より
 
 

その他のジュエリー豆知識はこちら

 

≪埼玉県・さいたま市≫
ジュエリームナカタ

結婚指輪婚約指輪リフォームスイートテンダイヤモンド修理等何でも

貴方だけのオーダーメイド
50年を超える技術と実績
デザインも価格も無限の可能性でご提案します

5300250

|

« むーさんの休日 | トップページ | むーさんの徒然日記 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジュエリー豆知識17~ホワイトゴールドの定義~:

« むーさんの休日 | トップページ | むーさんの徒然日記 »