製作工程日記⑤~刻印打刻そしてしばしの別れ・・~
日記④ではここまで仕上がりました。
次はリング内側に刻印を打ちましょう。(o・ω・)ノ
よく『刻印て、どうやって打つんですか?』と聞かれます。先ずはその疑問にお答え致します。
これが刻印です。それぞれに0~9の数字やK18、Pt900の文字が見えますね。先端部分(写真でいうと刻印の下の先の部分)にその文字が刻まれています。
ちょっとブレ気味でごめんなさい。これが横から見た刻印たち。いろんな形があります。それぞれの品物の形状や用途に合わせて使い分けします。
リング内側に使用するのが真ん中や右側の『コの字』型の刻印です。
どうやって打つのかというと・・・
このようにあてがって手で強く押し当てたり、トンカチをつかって叩いたりして打刻していきます。
コの字になってることでリングの中に文字が打てるわけですね~(・∀・)v
拡大してみます。(@∀@)いま脇石のキャラ目『0.05』の0を打っているところです。
綺麗な横一列に打刻しなければなりません(-ε-)ずれが酷いと打ったところに地金を埋めて再打刻しなければならないこともあります
刻印にも細心の注意を払って文字を打ち進めていきます。
この文字の大きさは1.0mm。0.6~1.0mmがよく使う文字の大きさでしょうか。打刻スペースなどに応じて使い分けます。
刻印は、むーさんが修行開始時一番最初に教えられる作業でした。日によっては刻印打ちばかりする日もありました。先輩職人さんの中には修行開始当初は来る日も来る日も刻印打ちで何ヶ月も過ごしたよ。という方もいました。手打ちが基本なので、刻印打ちも段々手が疲れ&痛くなってきます。タコもできちゃうし(;ω;)
それを我慢しながら打ち続けたことを思い出したむーさんなのでした(||´Д`)o=3
はい。Pt900と脇石のキャラ目の打刻が完了しました(*^ー゚)b
脇石の上に中石のキャラ目を打ちますが、この時点ではこちらのお客様は中石をどれにするかで迷われており、後ほど打刻することになりました。
本来ですと、品物に光沢を出す仕上げも進めていくのですが、こちらの品物はつや消し仕上げということで、ここでおまけとして光沢仕上げの作業をちょっとご紹介します。
この道具は『ヘラ』と呼ばれるもので、傷や凹みを押しつぶして面をならしたり、あとヘラを当てた部分には光沢が出るので基本的に光沢仕上げの品物は全体に満遍なくヘラを当ててやります。
こんな感じです。ヘラには幅の広い部分から先の尖った部分まであり、品物の形状によって細部にまでヘラをあてがいます。
当て方を感覚でいうと、こすり付ける感じです。
ヘラを当てた時と当てない時では最後の光沢が全然違います。かざり屋では大概の職人さんが使用しているものと思います。
因みに、仕上げ屋と呼ばれる職人さんたちは数をこなすため、それぞれの方が独自の磨き方法を研究し、ヘラを使わずに完璧な光沢を出す仕上げを施します
むーさんではヘラを使わずに完璧に仕上げることはかなり困難です( ´・ω・`)
その道のプロの職人さんは、やはりすごいですねo(*^▽^*)o♪
せっかくなので、ヘラを当てた部分と当ててない部分の違いもご覧いただきましょうね。 |゚з゚)
左がつや消し仕上げ、右が光沢仕上げです。
※ヘラを当てたままではツルツルピカピカとまではいきません。ヘラをあててから最終的に磨きあげるにはまだ作業があります。
最後の仕上げは石留めや彫りが打ち終わってからになります。
というわけで、ここまできましたらいよいよ石留め&ミル打ちを石留め職人さんにお願いするため、品物としばしのお別れです・・・
ヾ(;□;)э
久しぶりに会う君はきっと今以上に素敵になっていることだろう・・・(_´Д`)ノ~~
(笑)
次にご紹介する時にはお洒落に変身したリングをお見せ致しますのでどうぞお楽しみに♪
製作工程日記⑥へつづく
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